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大学発!再生医療に特化した非上場バイオベンチャー企業まとめ(11社)

大学発!再生医療に特化した非上場バイオベンチャー企業まとめ(11社)
大学発!再生医療に特化した非上場バイオベンチャー企業まとめ(11社)
次世代の医療として注目されているiPS細胞などの「再生医療」に特化した、上場していないアカデミア発バイオベンチャー11社を紹介します。
上場していないアカデミア発バイオベンチャー(再生医療等)まとめ ※クリニファー調べ
上場していないアカデミア発バイオベンチャー(再生医療等)まとめ ※クリニファー調べ

iHeart Japan(京都大学発)

2013年に京都大学iPS細胞研究所の山下潤教授の研究成果を産業に応用するために設立された再生医療製品の開発を主たる事業とするベンチャー企業です。ヒトiPS細胞由来の心血管系細胞を用いた細胞シートを開発し、心臓移植が要らない社会を実現することを目指しています。
共同研究先には京都大学や東京大学があります。

Heartseed(慶應義塾大学発)

骨髄間葉系細胞から心筋を作製できることを世界で初めて報告した慶應義塾大学医学部循環器内科福田恵一教授の技術を用いて心不全の治療を目指す大学発ベンチャーです。現在はiPS細胞を分化させて心筋細胞を作り出し、それを培養・精製することで心筋球を作製して心臓内に直接投与する方法を開発中です。
上記開発品の開発・製造・販売について、ノボノルディスクと全世界での独占的技術提携・ライセンス契約を結んでいます。

ツーセル(広島大学発)

広島大学発の再生医療ベンチャー企業で、ES細胞やiPS細胞に比べて癌化リスクが低い間葉系幹細胞「MSC」を用いた再生医療の実現及び普及を目指しています。MSCは他家間葉系幹細胞であるため、MSC由来で骨、脳、腎臓など多岐にわたる疾患を対象とした開発パイプラインを有しています。
共同研究先には明治ホールディングスの医薬品子会社、Meiji Seikaファルマがあります。

メトセラ(慶應義塾大学発)

心不全を対象とした、線維芽細胞群「VCF」由来の自家細胞製品の開発を目的としています。VCFは心筋細胞の増殖や移動を促進し、強い心組織の構築を促す力があることが分かっており、ラット・ブタ試験では高い心不全の治療効果を確認しています。
同社は日本ライフラインと不整脈治療向けのカテーテル開発において共同研究を行っています。

リバーセル(京都大学発)

京都大学教授の河本宏博士が開発した「多能性幹細胞からのキラーT細胞再生技術」を基本技術として、がんや感染症のような免疫関連疾患に対する治療法の提供を目的に2019年10月に設立されました。「超汎用性T細胞製剤」を提供し、様々な病気を治療する免疫療法の実現を目指しています。
共同研究先に日立、大塚製薬があります。

カノンキュア(鳥取大学発)

鳥取大学医学部遺伝子医療学分野の汐田剛史教授らが開発した、骨、軟骨、脂肪に分化する間葉系幹細胞に、独自で開発した低分子化合物IC-2を投与することで肝細胞化させる技術を用いて肝疾患治療用細胞シートを開発したバイオベンチャー企業です。本細胞シートは、肝表面に貼り付けることで、肝硬変の線維成分を著明に減少させ、肝臓の再生を推進します。この細胞シートを、治療法のない非代償性肝硬変の治療薬として上市することを目指しています。

Craif(名古屋大学発)

尿を利用したあらゆる疾患の早期発見と治療最適化を目指している、名古屋大学発のバイオベンチャー企業です。例えば、同社が開発した尿中エクソソームを活用したリキッドバイオプシー技術は、がん細胞が放出するエクソソームに含まれる特定のタンパク質や RNAをバイオマーカーとしてがんの早期発見や治療効果の判定などへの応用が期待されている技術です。実際に、肺がん・脳腫瘍でも高い精度で検出することに成功しています。

メタジェン(慶應義塾大学発)

腸内細菌叢の機能を包括的に理解するための独自の腸内環境評価手法「メタボロゲノミクス®」を駆使した研究開発支援事業を提供しています。経口摂取した物の腸内環境への影響を適切に評価することができ、それらの腸内環境情報を活用した商品・サービスの開発を行っています。
同社は大規模に「腸内デザイン共創プロジェクト」を展開しており、参画企業にはmeijiや森永、ダイセルや帝人、住友化学やシオノギヘルスケアなど多くの大手企業が名を連ねています。

Digzyme(東京工業大学発)

2019年8月に設立された東京工業大学発のベンチャー企業で、バイオインフォマティクスを基盤技術として酵素を開発し、化合物の生産・分解におけるバイオプロセスを提案・発明しています。
東京工業大学と共同研究契約を締結しています。

ジェノダイブファーマ(東海大学発)

東海大学発のゲノム解析のバイオベンチャーで、HLAに代表されるゲノム多様性を手掛かりに、ゲノム医科学を駆使して人々の健康に寄与することを目的に設立されました。同社は、移植免疫や疾患にかかわるHLA遺伝子をはじめ、各種遺伝子の検査・解析を採血だけで行えるがんの遺伝子検査(リキッドバイオプシー)の受託や、最先端のゲノム研究を行っています。
パートナー企業にはアイロムグループや富士フィルム和光純薬などがあります。

Genomedia(東京大学発)

東京大学発のスタートアップ企業で、がんゲノム医療における患者の遺伝子異常情報や臨床情報などをもとに、有効な治療法などの情報収集を支援するための知識ベースを用いて、ゲノム医療を推進する医療機関・研究機関・サービスプロバイダなどに対するゲノム医療関連情報サービスのソリューション提供をしています。
同社はゲノム医療領域における業容拡大に向けて、住友商事と協業しています。

まとめ

今回私が調べた、再生医療の研究開発を行っているアカデミア発の非上場(未上場)バイオベンチャーは11社ありました。調べていく中で、
  • iPS細胞由来の心筋細胞シートの開発
が特に興味深い技術でした。

上場しているアカデミア発バイオベンチャー「クオリプス」は、数百万もの心筋細胞でつくられた「心筋細胞シート」を開発しており、大阪万博の目玉として展示される予定です。このシートを心臓に張り付けるだけで、心筋梗塞などの重い心疾患を治療できる可能性があります。

この記事について

この記事は、クリニファー株式会社のインターンシップ社員が企業ホームページのIR資料などを独自に調査し、執筆した記事になります。


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