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大学発!再生医療に特化した上場バイオベンチャー企業まとめ(8社)

大学発!再生医療に特化した上場バイオベンチャー企業まとめ(8社)
大学発!再生医療に特化した上場バイオベンチャー企業まとめ(8社)
※この記事は2024年2月1日時点の情報です。

次世代の医療として注目されているiPS細胞などの「再生医療」に特化した、上場しているアカデミア発バイオベンチャー8社を紹介します。
上場しているアカデミア発バイオベンチャー(再生医療)まとめ ※2023年3月期決算、クリニファー調べ
上場しているアカデミア発バイオベンチャー(再生医療)まとめ ※2023年3月期決算、クリニファー調べ

クオリプス (JASDAQグロース上場、大阪大学発)

大阪大学の澤教授によるiPS細胞を用いた心不全治療の開発を目的として設立されたバイオベンチャー企業です。ヒトiPS細胞から作製した心筋細胞(iPS心筋)を主成分とした他家細胞治療薬「iPS細胞由来心筋シート」を開発しており、これを心臓に移植することで、心機能の改善や心不全状態からの回復等の治療効果が期待されます。
パートナー企業には第一三共やテルモなどがあります。

リプロセル(マザーズ上場、東京大学発)

2003年に京都大学の中辻憲夫教授(当時)と東京大学の中内啓光教授(当時)の幹細胞技術を事業化する目的で設立されました。現在は神経系の希少疾患や指定難病を治療対象とした幹細胞製品やiPS神経グリア細胞の研究開発を進めており、治験まで終了した製品もあります。
共同研究先にはSBIファーマや京都大学、慶應義塾大学があります。

ヘリオス(マザーズ上場、九州大学発)

iPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植による加齢黄斑変性治療法の実用化戦略を検討するために設立された、九州大学発のバイオベンチャー企業です。体性幹細胞やiPSC再生医薬品の開発を通して、いまだ有効な治療法のない疾患に苦しむ患者に新たな治療法を届けることを目指しています。また、免疫拒絶のリスクの少ない次世代iPS細胞の作製、iPS細胞技術と遺伝子編集技術を組み合わせた次世代がん免疫細胞の作製などの研究活動を進めています。
共同研究先に国立がん研究センターなどがあります。

K Phama(JASDAQグロース上場、慶應義塾大学発)

慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業で、神経再生医療の早期実現とiPS創薬による医薬品を開発することを目的として設立されました。具体的に、同社はiPS細胞を用いた脊髄損傷や脳梗塞のような神経領域の再生医療に取り組んでいます。2023年10月17日にグロース市場に上場しました。
週刊東洋経済の「すごいベンチャー100 2023年最新版」にも選出されました。

サンバイオ(マザーズ上場、慶應義塾大学発)

脳梗塞や外傷性脳損傷など中枢神経系疾患を対象に再生細胞薬の開発・製造・販売を手掛けている慶應義塾大学発のバイオベンチャー企業です。他家移植の量産化技術を確立し、再生細胞薬の大量生産を可能にしました。
順天堂大学や慶應義塾大学と共同研究しています。

セルシード(JASDAQグロース上場、東京女子医科大学発)

細胞シート工学という日本発の革新的再生医療技術を基盤としており、様々な細胞シート再生医療製品を開発し、世界普及を目指しています。同社が開発した細胞シートを用いることで、培養細胞は一枚のシートとして得ることができます。また、生体組織への速やかな生着や、細胞シート同士の積層化も可能です。
共同研究先にはJ-TECがあります。

Cyfuse (JASDAQグロース上場、九州大学発)

2010年8月に九州大学発のバイオベンチャーとして創業し、自社で開発したバイオ3Dプリンタを用いた立体的な組織・臓器の開発を目指しています。同社は現在、「細胞製神経導管」や「細胞製血管」、「細胞製骨軟骨」の開発に着手しており、2025年以降の承認申請を目指しています。
連携先パートナー企業例として、PHCや積水化学工業、メディパルなどがあります。

フェニックスバイオ (マザーズ上場、広島大学発)

2002年3月に設立された広島大学発のベンチャー企業です。同社は高品質なヒト肝細胞キメラマウスであるPXBマウスや新鮮ヒト肝細胞であるPXB-cellsを安定供給し、医薬品開発の受託試験サービスを提供しています。
提携先企業には積水メディカルや株式会社免疫生物研究所などがあります。

まとめ

今回私が調べた、再生医療の研究開発を行っているアカデミア発の上場バイオベンチャーは8社ありました。調べていく中で、
  • セルシードの「細胞シート工学」
  • Cyfuseのバイオ3Dプリンタを用いた立体的な組織・臓器の開発
が特に興味深い技術でした。

これらの技術は、iPS細胞等を用いた再生医療の実用化に近い形であり、脳梗塞や心筋梗塞、脊髄損傷による後遺症の治療を可能にする画期的な技術です。

この記事について

この記事は、クリニファー株式会社のインターンシップ社員が企業ホームページのIR資料などを独自に調査し、執筆した記事になります。


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